06.人を感じるしつらえ

100601アンコナベンチ

1枚目の写真はイタリアのアンコナで見かけた窓際のしつらえです。ポルトガルなどの民家でも同じようなものを何度か見かけ、気になっていたしつらえです。壁に2人が向かい合って座れるくらいの穴が空いていて、そこにベンチとコーヒーを置ける程度の小さなカウンターが付いていました。

カウンターに肘を掛け一人で外の景色を眺めたり、陽だまりのなかで昼寝をしたり、親子で向かい合って座り今日一日の出来事を話したり、窓際を舞台にしたさまざまな生活のシーンが目に浮かんできて温かい気持ちになります。

 

100602マーストリヒト階段

2枚目の写真はオランダのマーストリヒトにある公共施設のひな壇状の階段です。その階段は吹き抜けの大きな空間のなかでエントランスホールと2階の展示スペースとを結んでいます。右側半分が上り下りするための階段として、左側半分は段板の上に座れるようになっていました。

段板の上に並べられた赤と紫の丸いソファーのような座布団に導かれ、気付くと吸い込まれるように座っていました。公共施設はどうしても堅苦しく冷たい雰囲気になりがちですが、何か身近で温かいなあと感じていました。

場と場の接点や境界に、人が留まるような場所をしつらえたり、会話の生まれる場所をしつらえたりすることで、そこに人を感じ、それぞれの場が繋がって見えてきます。そしてそのしつらえが温かさを感じる上でも重要な要素なんだと気づかせてくれています。

しぞーかの家 case009 その8

中間検査

申請機関による中間検査に立ち会いました。建物の配置が間違っていないか、間取り等は申請図面通りに施工されているかなどを確認した後、耐力壁の位置、補強金物や垂木の振れ止めなど構造に関わるところ全ての箇所をチェックしていきます。

無事合格。

秋川渓谷

週末に秋川渓谷に行ってきました。川遊びに温泉に、祖師ヶ谷大蔵からは車で1時間ちょっとで行ける穴場です。

川辺にはおたまじゃくしがたくさんたくさんいました。子供の頃は田んぼで捕まえて遊びましたが、記憶をたどると川で見るのは初めてなような気がします。

ピークはもう過ぎているとのことでしたが、夜はホタルが数十匹乱舞していました。蒸し暑く曇っていたこともあり、好条件にも恵まれたようです。

しぞーかの家 case009 その7

屋根の板金工事

今回はガルバリウム鋼板の立ちはぜ葺きです。鋼板と鋼板の接合部は工具を使ってしっかりとかしめていきます。切ったり折り曲げたりしながら納めていく手作業の過程を見ていると、素材は違いますが折り紙に通ずるものを感じてしまいます。

静岡の建築仲間がつくる家づくり展 「住まい巡り2017」

  静岡の建築家による家づくり展

静岡の建築仲間で家づくりを紹介する展覧会
毎年七夕の時期に開いて今年で12年目となりました。
静岡で活動する5人の建築家とそのスタッフによる展示です。

建築家の日頃の思いや視点がどのように家づくりに反映しているのか
感じ取っていただければと思っています。

日時/7月7日(金)13:00~19:00
      8日(土)11:00~19:30
    

      9日(日)11:00~16:00
オープニングパーティー

      8日(土)17:00~
谷中のまち巡りツアー
      8日(土)11:00~(1時間程度スライドなし)
      8日(土)15:00~(2時間程度スライドあり)
谷中のまち巡りツアー は

NPO法人たいとう歴史都市研究会の方に案内していただき、
周辺の歴史ある町並みや建物を見学します。
参加ご希望の方は上記時間に市田邸前にお越しください。
(すべて入場無料)

会場/市田邸 (国登録有形文化財)
http://taireki.com/ichidatei/
台東区上野桜木1-6-2
東京メトロ千代田線「根津駅」より徒歩10分
JR「上野駅」「鶯谷」より徒歩14分

— 参加建築家 —
石田正年・岩川卓也・近藤健太・坂田卓也・鍋田さつき

どなた様もお気軽にお立ち寄りください。
 
岩川卓也アトリエ
     岩川卓也

大蔵大根

先週末、天気もよかったので自転車で10分くらいの次大夫堀公園を散策しました。茅葺屋根の民家園があったり、田んぼや畑があったり、懐かしい風景が広がる公園で、子どもたちがザリガニ捕りをしていて、小学生くらいの頃を想いだしました。

民家園の中では大蔵大根のたねを少量ですが分けていただき、家庭菜園は一時休業中なのですが、折角なのでプランターでやってみようかと思っています。

築13年の屋根の現況

現在進行中の住宅(静岡の家 case009)は13年前に竣工した住宅(静岡の家 case002)の隣の敷地に立地しています。上棟に際して足場が組まれたおかげで、施工後13年半経過した屋根の状況をお施主さんと一緒に確認することができました。

屋根の仕上げはガルバリム鋼板(無塗装原版)の立ちはぜ葺きです。もう少し劣化が見られるのかなあと思っていたのですが、目立った劣化も見られず、13年分の汚れは多少ありましたが、きれいなままでした。ひと安心!そしてよかった!