「下諏訪の家」の階段
2世帯住宅の階段。玄関からダイレクトな階段は、1階の祖父の住居と2階の夫婦家族の住居を縦格子の手摺り壁でやさしく視界を区切り、そして繋いでいます。玄関を出入りする際に気を使わなくてすむように、顔は合わせず、しかし気配はわかるような、そんなつながりを形にした階段です。
直線階段の場合、いきなり階段が始まるのではなく、床と階段をつなぐ基壇のようなものを設け、気持ちの切り替えができるようなデザインを心がけています(始まりと終わりがはっきり分かることはつまづきの防止にもつながります)。階段に限らず「もの」と「もの」の節点のデザインを大切にしています。 (写真 : 畑亮)