05.佇まいの蓄積

100501ロッテルダムの扉

1枚目の写真はオランダ・ロッテルダムの集合住宅の写真です。街路に対して玄関が3つ並んでいます。違和感なくさりげなく佇んでいます。しかしよく見てみると真ん中のドアの向こう側はどうなっているのでしょうか?

倉庫なのでしょうか? いや、住所があるから住居でしょう。中に入ると直に階段があって2階でまたいくつかの住戸に分かれているのでしょうか? それとも2階に内玄関があって一戸の住居になっているのでしょうか?? 中に入って確認できるわけではないのですが、頭の中のイメージはどんどんと膨らんでいきます。

 

100502さくら

2枚目の写真は桜の写真です。太い幹に咲いた桜です。一見「えっこれが桜?」と思うかもしれません。桜というとどうしても勢いよく伸びた枝先に満開に咲いた一面さくら色の情景をイメージしてしまいますが、少し視点を変えてその太い樹幹に目をやると、思わぬところに桜の花びらを見つけることができます。

荒々しい樹皮に咲く愛くるしい桜の花。その姿はまるで美女と野獣といった感じです。全体の美しさに気をとられてしまい、ついつい見落としてしまっていますが、これもれっきとした桜のありさま、佇まいなのです。

日頃何気なく目にしている風景や身の回りのモノですが、先入観を持たないで見たり、またイメージを膨らませて見ることによって、少し違った佇まいが見えてきます。そういったモノを記憶しておくこと、つまり佇まいの蓄積を大切にしています。それはきっと建物をつくるときに役立つはずだから。

静岡の建築仲間展 in Tokyo

7月に上野桜木の旧市田邸にて行われました展覧会も無事終了。たくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました。畳の上での展示もなかなかよいものです。

9月には同展を静岡市でも行います。静岡市近辺にお住まいの方は是非足を運んでください。

御柱祭

今回で3回目、氏子としての参加となった御柱祭下社の山出し。「下諏訪の家」が縁でと思うと、もう12年が経過したことになります。月日の流れは早い!

 16040901御柱が曳かれた跡

16040902前の御柱が木落しされた瞬間。いよいよ!