おれっちあたしっち その53

玄関の上り框を施工中、摩耗が激しい部分なので堅木のタモ材を使っています。今回の計画では高低差を少し高めの27㎝に設定しています。いつもは足腰への負担が少ないように少し低めに設定することが多いのですが、40年住んでいた建て替え前の玄関の段差が27㎝だったので、体に染みついているその感覚をそのまま残すために、同じ高さにしています。
ちなみにこの27㎝の段差は意外と使いやすい高さです。一般的な階段の段差よりは高いのですが、手摺りがないと上がれないという高さでもなく、そして座って靴を履くには無理のない体勢で履ける、何とも絶妙なバランスだと思います。まあ実際は自部たちが使い慣れた高さだからかもしれませんが・・・

おれっちあたしっち その52

床材を施工中。下地の構造用合板の厚みが28㎜あるので、床材がそんなに厚く見えないのですが25㎜のサワラの厚板です。板の長さが3.8mあり、2間分の長さ(3.6m)は一枚の板で張って行けるので、線が通ってきれいです。
岩川アトリエでは、厚板を張る場合は基本的には接着剤なしで施工しています。

おれっちあたしっち その51

1階縁側の外に取り付けられる網戸と雨戸の鴨居を大工さんが加工しています。ちょうど一番外側の雨戸の溝を掘っているところです。効率が優先され現場で刻み作業をする現場は少なくなりましたが、住まい手にとっては丁寧な手仕事を肌で感じられるよい機会だと思うのですが…。

 

おれっちあたしっち その50

サワラ

居室部分の床にはサワラの厚板を採用しています。東京のアトリエでも使用していました。柔らかくて暖かい材なので、素足で過ごしたい方や小さいお子さんがいるご家庭、高齢の方にはお勧めの床材です。傷はどんどんついていきますが、それも味わいになり愛着につながっていきます。

おれっちあたしっち その49

アトリエの入口廻りの木枠ができあがったので、これから施主施工で塗装をしていきます。室内側と屋外側で塗料を塗り分けるので、そのための養生テープを貼っているところです。

おれっちあたしっち その48

スチールワーク

鍛鉄作家・アトリエ空の柴崎さんと工房にて打ち合わせ。今回は表札兼ポスト口に銅板を、玄関ドアの引手、階段の手すりにスチールを使います。

おれっちあたしっち その46

大工さんが建具の枠を作製中。木材を枠用に手で刻んで、加工して組み立てて開口部に取り付けます。すべて手作業です。昔は当たり前だった作業ですが、今ではこういう手仕事の現場もごく少数派となってきています。これからもこういう丁寧な手仕事による家づくりにこだわっていきたいと思っています。

おれっちあたしっち その45

小屋裏収納

小屋裏収納のふすまの枠が施されました。なんだか「がま口」のように見えるけど、なかなかカッコいい!
上の2本の細長い穴は通気用のスリットで、小屋裏収納の中に24時間換気の出口を設けるよう設計しています。こうすることで収納内の空気が動き、室内との温度差も起きないため、収納内の結露やカビをおさえることができます。

おれっちあたしっち その44

木の家

新しく木材が現場に納まられています。これらはすべて1階の南側開口部で使われる木材だそうです。かたまりで見ると結構な量ですね。