しぞーかの家 case009 その21

信州から松

事務所部分の床の貼り付けが始まりました。土足での使用を想定しているので、信州の和田町からカラ松材を取り寄せて施工しています。土足使用にも耐えられる無垢板です。以前設計した「下諏訪の家」の理髪店の床にも使用しています。

しぞーかの家 case009 その20

木製建具の鴨居

前回取り上げた大工さんが現場で描いた原寸メモ。その木枠が完成しています。鴨居の溝は左から戸袋用の板戸、雨戸、網戸、ガラス戸(ここまで外部)、そして少し間か開いて、簾戸、障子(内部)。木枠は水に強い米ひばを接いでいて、鴨居の幅は517mmにもなります。

しぞーかの家 case009 その18

防虫網

外壁の通気層の端部(通気の出入り口)には虫が通気層内に入らないように防虫網を取り付けます。写真の黒い棒状のものが防虫網で、四角い柱状の穴が開いています。空気は通すが虫は通さず、そして最近頻発するゲリラ豪雨などの時の吹き上げによる雨水の浸入も防ぎます。

ツクツクボウシ

昨日の静岡市は最高気温が36℃の超真夏日。ですが、アブラゼミよりツクツクボウシの鳴き声のほうが際立って聞こえる。ツクツクボウシが鳴き始めると、そろそろ夏休みも終わりかなあと思っていた子供の頃から比べると、鳴き始めが早くなっているように感じるのは気のせいでしょうか?

しぞーかの家 case009 その15

荒板

左官仕上げの外壁の下地に荒板(横の材)が施されています。縦の材は荒板を留める胴縁でこの隙間が通気層になります。その下の白いのは透湿防水シート(湿気は通して水は通さないシート)です。モルタル下地用のボードが色々と出ていますが、クラック防止にはやはり荒板工法が適していると思います。

しぞーかの家 case009 その13

暖房はお湯を使った輻射によるパネル暖房

海外に行かれたことのある人は経験があると思いますが、寒さの厳しいヨーロッパなどではパネルの輻射暖房が主流です(窓下などに設置されています)。日本では輻射暖房といえば床暖房の方が普及していると思いますが、靴を脱ぐ文化の日本では実はパネル暖房の方が適していて、靴を脱がないヨーロッパの方がむしろ床暖房が適しているのではないかと思っています。輻射体に直接肌が触れるのは、長時間になると不快も伴いますし、低温やけどの危険性もあるからです。(個人的な見解ですが…)

パネル暖房の配管が施されました。