01.フィンランドで見た窓の景色

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1枚目の写真はフィンランドのヴァンターにある教会の縦長のスリット窓です。目の前にその教会が現れたときにはなぜ縦長のスリット窓なのだろうと思いながら見ていました。
教会の中に入ってみるとその縦長のスリット窓によって白樺の幹一本一本が強調されているように見えました。そして不思議にも森の中を歩いているかのような気持ちになったのでした。
フィンランドの街並みは広大な緑の森を背景にしているため白樺の真直ぐに伸びた樹幹の白さが強調されて見えるのです。室内側から見たスリットと外の景色はそのことをより連想させるものだったのかもしれません。

 

100102ステンド越しの緑

2枚目の写真もフィンランドです。ポルヴォーという町にある教会のステンドグラス。教会のステンドグラスというと濃い色で絵画のようなものをイメージしてしまいます。ですが、この教会のものは無色と淡く明るいブルーとグリーンのステンドグラスをグリット状に組み立てたあっさりしたものでした。
そこには建物裏側の木々の葉が風にそよぎサラサラと動き、チカチカと光を反射する様子が映し出されていました。何とも言えない心休まる場がそこにはありました。

窓は外の景色や光、風を取り入れることはもちろんですが、「窓は内と外とをつなぐもの」として大切な役割があることを気づかせてくれています。そして、この窓を見ていると日本人と同じようにフィンランドの人々が自然を崇拝し、自然と共に生きていることも感じられました。

彼岸花

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先週末、これからスタートする住宅の打ち合わせに行ってきた。敷地の裏手に咲いていた真っ赤な彼岸花に惹かれて近づいてみると、川が!

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川音と桜並木からの木漏れ日が心地よく、こんな感じの土手が近所にあったら毎日散歩したりジョギングしたりするのだけどなあ!

目黒美術館と目黒川

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先週末、やっと「村野藤吾の建築」展に行ってきた。終了日前日、ぎりぎりセーフ。学生の頃、日生劇場に鳥肌が立ったことを思い出しながら、やっぱり模型には力があるなぁと再確認できた時間でした。

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美術館に隣接している目黒川の川沿いは、中目黒駅周辺の川沿いのにぎやかさとは少し違ったおもむき。小さな子どもが風景に溶け込むような心地のよい歩道。

「それいゆギャラリー」について

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祖師ヶ谷大蔵駅前にある喫茶店「珈琲屋それいゆ」。その中にある小さなギャラリーが「それいゆギャラリー」です。クリエイターの情報発信の場として喫茶店の一部を展示空間として無料にて提供しています。(since 2004) 岩川アトリエではギャラリーの企画・運営・監修を行っています。

「珈琲屋それいゆ」は祖師ヶ谷大蔵駅前に1976年に創業した駅前商店街のなかでは歴史の古い喫茶店です。2004年に駅前再開発事業に伴い、斜め向かいのビルにお店を移転をしましたが、学生の頃(二十歳)から常連として通っていた縁で店舗設計をさせていただきました。その際にこちらからの提案でこの小さなギャラリーは誕生しました。

各駅停車駅前の小さなギャラリーですが、展示をしたい方、展示に興味のある方は:それいゆギャラリー より詳細のご確認・お問い合わせください。

エルテソロ

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EL tesoro、最近、東京事務所の近所にできたお店。このお店、おいしいです!

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駅前商店街からは少し離れていて、住宅街の中にありますが、週末など時々利用しています。繁盛してほしいけれど入れなくなるのは困るなぁ、などと複雑な 思いでの投稿です。

明徳寺 東司まつり

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先週末の夜、伊豆市湯ヶ島の明徳寺、東司まつりに行ってきました。

山間の中、単発に上がる花火は都会の花火とは違った風情がありました。境内に設営された土俵を子どもたちが走り回っている光景に和太鼓の音色が心地よく、活気があって、子どもの頃を思い出すような、ほのぼのとしたお祭りでした。行ってよかった!(明徳寺はトイレの神様らしいです。境内では下着を売っていました。)

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帰りには函南の irodori に寄ってケーキをお土産に買いました。おいしかった!

00. ”建築のもと”とは

 いろいろなところで『心地いい』といった表現を目にしますが、『心地のよさ』って何だと思いますか? 非常に感覚的なことなので「どんな?」と言われると「さて?」と考えてしまう方が多いと思います。それは建築家にとっても同じことです。

では建築家はどうやって『心地よさを確かにするもの』を蓄積しているのでしょうか。私の場合はまず旅先や日常の生活の中で自分がいいなと思ったもの、気になったものを、難しく考えず自分の気持ちに素直に写真などに収める様にしています。

そしてそれらのものを後から振り返ってみると、どこかに共通点が見えてきて自分がどういうことに興味を持っているのかが見えてきたりします。このような蓄積が心地よい場をつくり出す源になっているのだと思います。

建築家として「日頃どんなものを見、どんなことを感じているのか」国内外の事例をもとに紹介していきたいと思います。

 

静岡の建築仲間がつくる家づくり展10周年

150731静岡展017月31日に自由学園明日館にて、『静岡の建築仲間がつくる家づくり展10周年』が開催されました。1日限りのイベントでしたがたくさんの方にご来場いただきありがとうございました。ちょっと心配でしたが、空間に負けない展示ができたと思います。

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ブログを始めます。

岩川卓也アトリエもようやくブログを始めることになりました。建築のこと、住宅のこと、旅のこと、日々の生活の中で思うことなどを写真とともに記していこうと思っています。