床材を施工中。下地の構造用合板の厚みが28㎜あるので、床材がそんなに厚く見えないのですが25㎜のサワラの厚板です。板の長さが3.8mあり、2間分の長さ(3.6m)は一枚の板で張って行けるので、線が通ってきれいです。
岩川アトリエでは、厚板を張る場合は基本的には接着剤なしで施工しています。
おれっちあたしっち その51
1階縁側の外に取り付けられる網戸と雨戸の鴨居を大工さんが加工しています。ちょうど一番外側の雨戸の溝を掘っているところです。効率が優先され現場で刻み作業をする現場は少なくなりましたが、住まい手にとっては丁寧な手仕事を肌で感じられるよい機会だと思うのですが…。
おれっちあたしっち その50
サワラ
居室部分の床にはサワラの厚板を採用しています。東京のアトリエでも使用していました。柔らかくて暖かい材なので、素足で過ごしたい方や小さいお子さんがいるご家庭、高齢の方にはお勧めの床材です。傷はどんどんついていきますが、それも味わいになり愛着につながっていきます。
それいゆギャラリー 第168回
建築 岩川卓也
会期:2018/12/9~2019/1/13
詳細:それいゆギャラリー
急遽、岩川アトリエで展示することになりました。簡単な展示ですが、ご興味がありましたらお近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。そしておいしい水出しコーヒーをおためしください!
おれっちあたしっち その49
アトリエの入口廻りの木枠ができあがったので、これから施主施工で塗装をしていきます。室内側と屋外側で塗料を塗り分けるので、そのための養生テープを貼っているところです。
棕櫚箒(しゅろほうき)
ある日の夜、自転車で徘徊していたら遠くに素敵な感じの明かりが見えて近づいてみると、老舗の箒店でした。
夜の箒屋。 pic.twitter.com/6tKbXZzyZK
— そうこう箒 (@soukouhouki) 2018年11月14日
自分では写真を取り損ねたので、twitterから店主が掲載している画像を引用させていただいています。
外にはたくさんの竹箒が整然と並べられ、店内にも様々な箒が壁に掛けられています。古道具を集めたようなインテリアも見ているだけで楽しく、これはいい店を発見したと思っていたら、たまたま職人さんが奥から出てきて種類の違いや使い方を説明してくれました。
よく見かける毛の部分が少し緑がかった江戸箒(モロコシ箒)は、ホウキモロコシというイネ科の植物から作られていますが、こちらのお店にはヤシ科の棕櫚(しゅろ)を使った棕櫚箒がたくさん置いてあります。
モロコシ箒はざっざっと外にホコリを掃きだすのに向いていて、比較的毛がへたりやすいですが、棕櫚箒はホコリをたてずに集められて、一生に3本あればいいと言うほど長持ちするそうです。しかも無垢のフローリングや畳に使用すると、繊維で磨かれて木や畳表にツヤがでてくる、床を育ててくれる箒とのことでした。
これまで箒について意識したことは殆どありませんでしたが、これは是非とも欲しい!と思い後日購入しました。
現在の私の住まいは床が合板のフローリングなので、床用にはもったいないと思いテーブル用に小さめのものを選びました。これは、棕櫚の繊維を水で手洗いして、編んで作るのだそうです。手を動かしていモノを作り出す職人さんには本当に頭が下がりますね・・・。これから机の上は綺麗に整頓して、箒で綺麗に保ちたいと思います!
スタッフA
おれっちあたしっち その48
スチールワーク
鍛鉄作家・アトリエ空の柴崎さんと工房にて打ち合わせ。今回は表札兼ポスト口に銅板を、玄関ドアの引手、階段の手すりにスチールを使います。
都心で黄葉
東大駒場のイチョウ並木。30数年東京に居ながら、先週末初めて訪れましたが、こんなに都心なのに、やはりいい環境ですね!
おれっちあたしっち その47
何やら打ち合わせ中!
「なんで?なんで?どうして?どうして?」好奇心旺盛な質問に、優しく対応してくれている大工さんでした。
おれっちあたしっち その46
大工さんが建具の枠を作製中。木材を枠用に手で刻んで、加工して組み立てて開口部に取り付けます。すべて手作業です。昔は当たり前だった作業ですが、今ではこういう手仕事の現場もごく少数派となってきています。これからもこういう丁寧な手仕事による家づくりにこだわっていきたいと思っています。