「しぞーかの家case008」の階段
リビングの吹抜け部に設けた見せる階段です。テーマは、空間の邪魔はしないが階段としての存在感はある、シンプルなラインで、しかし揺れない安定感。これが意外と難しい。一段目を床から浮かし点で支え、手摺りは細いけど揺れない工夫を施した、さりげないデザインに徹した階段です。
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「しぞーかの家case008」の階段
リビングの吹抜け部に設けた見せる階段です。テーマは、空間の邪魔はしないが階段としての存在感はある、シンプルなラインで、しかし揺れない安定感。これが意外と難しい。一段目を床から浮かし点で支え、手摺りは細いけど揺れない工夫を施した、さりげないデザインに徹した階段です。
「上用賀の家」の階段
玄関からダイレクトな直線階段。リビングを2階に配置する場合、玄関-階段-リビングのつながりを意識するようにデザインしています。玄関と階段は1段目が靴を履くためのベンチと繋がっていることでやわらかくつながり、階段の手摺りが2階の家具と絡み合うことで、玄関-階段-リビングと連動したデザインとなっています。また、今回のように木を多用する場合、何かうるさく重たい空間になりがちなのですが、手摺りに異素材の黒鉄を用いることでバランスがとれ、それぞれの素材が心地よく感じられる空間となっています。 (写真 : 畑亮)
「池袋本町の家」の階段
土間玄関から2階の内玄関につながる階段。4方を白しっくいで囲まれた階段室に木の螺旋階段、その壁面に一筆書きでぐるりとまわした黒い鉄の手すり、白しっくいと木と鉄のシンプルな組み合わせによる美しい階段です。段板は土足でも素足でも使えるように堅木を使っています。階段下の2つの箱は1階用2階用の郵便受けです。 (2枚目の写真 : 畑亮)
「静岡の家case004」の階段
リビングダイニングを2階に配置し玄関の正面に階段室を配した事例。下6段をひな壇とし、下2段を玄関側にはみ出させることで空間の広がりと上階への導きを演出しています。踊り場の正面壁面には横から光を取り入れ、壁面を照らすことで奥行きが生まれ、コテむら仕上げとしたその壁面にできる陰影が、その先(2階)への期待感を玄関に持たせています。 (1枚目の写真 : 畑亮)
鉄
事務所開設以来コラボしている鍛鉄作家・アトリエ空の柴崎さんと工房にて打ち合わせしました。今回の住宅では玄関アプローチの手摺り・玄関ドアの引き手金物・表札などをつくります。鉄の力強くそして繊細なラインは、無垢板や漆喰などのアクセントとなり、木材や左官材を多用することでうるさくなりがちな空間をさりげなく引き立てます。「さりげない美しさ」が共通のデザイン認識かなと思っています。
杉厚板
岩川アトリエでは、床材に杉やサワラなど、柔らかい針葉樹の厚板をよく採用しています。生活を始めると表面にはどんどん傷がついていきますが、それは時間と共に味わいに変わっていきます。膝にもやさしく疲れにくいので素足での生活には最適な床材です。そして何より断熱効果が高いため、足裏から体温を奪われていかないので、床が暖かく感じられます。静岡の住宅では地元静岡の杉板を使用しています。幅150mm、厚さ30mmの幅広厚板です。
父の10年のお祭り
我が家は神道のため法事も神式。ちなみに仏壇ではなく神徒壇、そして回忌とは言わず、祭りと言います。今年は皇紀2677年(皇紀とは、日本の初代天皇である神武天皇即位の年を元年(紀元)とする日本独自の暦のこと)なのだそうです。10年を振り返ると色々なことがあったなあと思うのですが、父が亡くなった時のことを思うとつい先日のような気がして、記憶というのは不思議なものです。
青森ひば
岩川アトリエでは天井や壁の仕上げに青森ひば(青森の材木屋さんから直接購入しています)の無垢板をよく採用しています。木枠に使用している米ひばとの木肌の相性がいいのと、何より香りがよく、湿気や虫に強いのが特徴で、やさしい感じの仕上がりになります。工事中は現場の近くに行くとヒバの香りが漂ってきます。
31年前の下宿
たまたま、仕事で近所を通ったので、懐かしくなりちょっと寄り道してみました。ありました!、〇〇様方!2階が下宿部屋になっていて真ん中の部屋。さすがにエアコンは付いているようですが、町並みがどんどん変わっていく昨今、そこだけが大学1年生の頃にタイムスリップしたように当時のまんまでした。駅前のスーパーも店名は変わっていたけど、そのまんま。
寄り道してみてよかった!
メンテナンス
黒沢隆研究室在籍時に担当した住宅、「大穴の街角」のメンテナンスに行ってきました(黒沢隆研究室も施工した工務店も今はもう終業しています)。まだまだ未熟で無知だった20代のあの頃、いろいろなことが思い出されます。お施主さんとは思い出話も挟みながらの打ち合わせとなりました。痛んだ網戸の補修を行います。