おれっちあたしっち その15

諸事情があり隣地境界の境界ブロックを撤去することになりました。建て替えの場合、日頃は解体前に打ち合わせをし、解体後に確認をすることが多いのですが、今回は作業の全工程に立ち会うこととなりました。作業を見ていると、壊し方や廃材の扱いなど、かなり繊細な作業であることに驚かされます。こういう丁寧な細かな作業があるからこそ、当たり前のように見ているきれいな更地ができるんですね。解体屋さんも職人なんだと改めて思えた瞬間でした。

おれっちあたしっち その14

基礎コンクリートの養生中

気温が高いこの時期は直射日光や風などによってコンクリート表面の水分がどんどん蒸発してしまうので、コンクリートを乾燥から守るためにコンクリート表面に水を張って養生しています。コンクリートは水分が乾燥して固まるのではなく、セメントと水の化学反応によって固まるため、急激な乾燥はコンクリートの品質確保上問題となるからです。

おれっちあたしっち その13

基礎コンクリート一体打ち

基礎は耐圧盤(スラブ、底盤)と立ち上がり部を1回で打つ「一体打ち」を採用しています。2回に分けて打設するのが一般的ですが、一体打ちの場合、打ち継ぎができませんから見た目も綺麗ですし、しっかりとした強度を確保することができます。また継ぎ目がないことで防水・防蟻などのメリットもあります。

おれっちあたしっち その12

配筋検査

基礎の配筋が終了しています。瑕疵担保保険の鉄筋検査には合格しましたが、設計事務所の配筋検査は、もう少し細かいところも含めて確認していきます。配筋が図面通りに施工されているかはもちろんですが、細かな納まりに絡むところの寸法が間違っていないかなども確認していきます。
写真は立ち上がり部分の配筋です。上部フック部分のかぶり厚さを確保するためにフックを斜めにふっているのですが、コンクリートの幅は15cmなので、フックの部分の室内側でも4cm以上のかぶり厚さがしっかり確保されているのがわかります。

おれっちあたしっち その11

捨てコン

捨てコンクリート(捨てコン)が打設され、基礎の型枠配筋工事が始まりました。捨てコンは基礎の強度には関係ないため、砕石などでしっかりと転圧し平坦 に地業できていれば必ずしも必要な工事ではありません。そのため最近はコスト削減のため省略されることも多いようです。
個人的な見解ですが、地業で平坦が確保されたとしても、その上に型枠の墨出しや型枠・鉄筋の受け台を設けたり、鉄筋のかぶり厚さを確保するためのスペーサーを置く分わけですから、捨てコンがないとやっぱり安定はしないだろうし、しっかりとした精度を求めるのは難しいのではないかと…
岩川アトリエでは、家の土台となる基礎には、やはりしっかりとした精度を求めたいと考えていますから、捨てコンを無駄な工事とは考えず、そのひと手間が大切なものであると捉え、地中梁や立ち上がり部分の下には打設するようにしています(コンクリートの一体打ちを基本にしていますので型枠の施工上立ち上がり部下の捨てコンはある意味必須です)。底盤部に限ってはスペーサーへの配慮が可能であれば残土も減りますので捨コンを省略することもあります。
写真の中央左手前には、捨てコンの上に型枠の位置を記した墨(線)が確認できます。

おれっちあたしっち その10

遣り方(やりかた)

遣り方とは、建物の位置や高さ、水平などを決めることをいいます。敷地に対して正確な位置で建物を建てるために大切な作業です。写真に写っている表記、基礎天場から△100は高さ、Y0は通り芯(壁芯)を表しています。

おれっちあたしっち その9

地盤調査の結果

地盤調査の報告書が届きました。「不同沈下を引き起こす可能性は低いと考えられ、基礎根切り底への入念な転圧を施すことによりベタ基礎での施工が可能」という考察でした。小さな住宅ですが測定点は6点、それでも貫入が困難になる強固な礫層は、深さが1.2m~3.5mと場所によってかなり違うことも確認できました。地盤の生い立ちが推測できます。
とりあえずひと安心です。

おれっちあたしっち その8

地鎮祭番外編

お供え物の鯛。お供え物は「焼き」は「火事」につながるので焼かない方がいいと言われています。焼かずにあら煮と酒蒸しにして美味しくいただきました。

おれっちあたしっち その7

地鎮祭

地鎮祭は仕事柄何度も設計者として参加しているですが、施主として参加するのは初めてのことです。施主の気持ちというか・・・過去や未来を思い出し想像し・・・、つくり手にはない何か不思議な想いがこみ上げてきました。

「始まります」と言うより「いよいよ始まるのかー」。そんな感じです。

おれっちあたしっち その6

地盤調査

スウェーデン式サウンディング試験を行いました。これは荷重による貫入と回転による貫入を用いた地盤調査の試験方法です。
調査会社の試験データ(半径200mの範囲)によると、この辺りは平均するとまあまあ良い地盤のエリアのようですが、解析結果がでるまではちょっとドキドキです。